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女媧

今年は巳年ということで女媧様です!
中国神話(でいいのか)の三皇五帝が一人。同じく三皇の伏犠は兄であり夫。笙簧という楽器をつくったり、人間をつくったり、天地が傾いた時にそれを修復したりと、色々重要なことをやってくれたお方。

封神演義とか、聞く所によると紅楼夢にも出てるっぽい。
封神演義では、紂王が女媧廟で彼女の像を見て一目惚れ、壁に「人間界のどの人間よりも美しい……私のモノだったらいいのに」とかいう不埒な詩を書いてしまったため、女は激怒して千年狐狸精を送り込み、紂王を陥れようとしてます。この千年狐狸精は紂王に献上された妲己の身体を乗っ取り、紂王をたぶらかすわけですが……
商(殷)から周に王朝が交代する原因……とまではいかないけれど(彼女が関わらなくとも商が滅ぶことは決まっていたことなので)、それを加速させた原因くらいにはなってる。はず。

服の配色はうっすら連環画の表紙とかを参考に。ちょっとだけ彼女の象徴を入れてみたり(全部入りきらなかった)
以下、多分私の画力じゃ判らないと思うので解説。

左手に持ってる変な塊→五色の石
天地が裂けた時、天を補修する際に五色の石を練って天を補った(「女補天」)ことより
後ろの変な棒きれ→コンパス
伏犠とセットで描かれる時、よく女はコンパス、伏犠が指矩(曲尺)を持って蛇の尾を絡ませているので。直角定規とコンパスとか、フリーメイソn(ry
後ろの変な輪っか→縄
女媧が人間を作った時、最初は黄土をこねて一人ひとり作っていたが、そのうち数を増やすために縄を泥につけて跳ね上げると、その飛沫が人間になったそう。面倒になったから量産しちゃったということですね、わかります。前者が貴人、後者が凡庸な人となったという。
ちなみにこの人間たちのために婚姻制度を作ったのも彼女。
一応縄から泥のしずくが垂れていたり、彼女が作った人が二人ほど描かれていたり(一応こねてつくった方という設定)するけれど、判りづらいことこの上ない。

あと、別に象徴でも何でもないんですが……あのひらひらしたショールみたいなやつ……領巾? 中国語では披肩と言うのでしょうか? とにかくあのひらひらとしたやつと、彼女の身体(というか蛇部分)が密かに「巳」の形になっています。偶然なんだけどね!(線画やってる時に気づいた)

しかし……毎回言ってるけれど、装飾どうにかならなかったものか……年賀状だからめいっぱい飾りたいと思ったのだけど、どうしてこうなった……
蛇身じゃない方がよかったんじゃ……とも思ったけれど、それじゃ蛇って判りづらかったと思うのでこれで。腹部分とか変なの判ってますけどね……
ちなみに下半身人間バージョンも考えていたりいなかったり。描く機会があるかどうかは不明だけど。封神演義など普通に登場する時はそちらでいこうかと。描く機会(ry

クリックで一応拡大しますが、それでも細部が潰れてしまっているので顔まわりだけもっとアップ↓

顔アップ

かんざしと耳飾りの玉が密かに蛇型になってたり。

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